日本セラミックス協会東海支部
東海若手セラミスト懇話会
2005 年 秋期講演会

東海若手セラミスト懇話会
日本セラミックス協会東海支部


【日時】

平成 17 年 (2005年) 10 月 14 日(金)

【会場】

ファインセラミックスセンター(JFCC)
(〒456-8587 名古屋市熱田区六野2丁目4番1号)

【主催】

日本セラミックス協会東海支部 東海若手セラミスト懇話会

【共催】

日本セラミックス協会基礎科学部会,日本化学会

【人数】

87 名(一般 35 名,学生 52 名)

【内容】

【招待講演】

【講演1】 「新しいセラミックリアクター 〜電極構造制御とモジュール化」
(産総研中部センター)藤代 芳伸
[座長:(産総研)山口 十志明]
【講演2】 「3次元光造形法を用いたフォトニッククリスタルおよびフラクタルの作製」
(大阪大学)桐原 聡秀
[座長:(名古屋大学)増田 佳丈]
【講演3】 「透明酸化物半導体の高品質エピタキシャル薄膜成長と光電子デバイスへの応用」
(JFCC 材料技術研究所)平井 敏雄
[座長:(JFCC)加藤 丈晴]

(2005 年夏期セミナーから始めた新企画) [ベスト質問賞]

本年度の夏期セミナーに引き続き,3件の招待講演講師の先生に「良い質問」を選んでいただき,選ばれた3名の学生を「ベスト質問賞」受賞者として表彰し,副賞として図書カードを進呈しました。

[→ベスト質問賞について(2005 年度夏期セミナー)

ベスト質問賞受賞者
講演質問氏 名所 属
杉浦 健二名古屋大学
永 和久愛知工業大学大学
今泉 晴貴名古屋大学

質問の内容については以下の表をごらんください。

また,[参加者アンケートの集計結果]もごらんください。「自分の興味・理解に役立った質問を挙げて下さい」という質問項目があります。 講師の先生と参加者のみなさんでは,何が「良い質問」だと思うかに違いがあるでしょうか?

講演1での質問の要旨
1件目 熱電モジュール,また Ca12Al14O33 の安定性には問題がありませんか?高温側で熱起電力が高くなっているのに NOx 分解率が低下しているのはどうしてですか?
講演2での質問の要旨
1件目 レーザーとメーザーの違いについて教えてください。
傾斜構造により格子間隔を変化させて広範囲のバンドギャップを形成したり一部だけを透過させたりすると,どのようなものに使えるのですか?→特定の周波数領域の電磁波のみを透過させるフィルターのような使い方ができます。
2件目 格子間隔を均等に変えるとどうなりますか?→バンドギャップが変化します
誘電率を変化させるにはどのようにするのですか?→TiO2 - SiO2 系では組成を変化させます。ただし TiO2 を増やしすぎることには問題もあります。
3件目 Al2O3 の系で焼成温度を変えた場合にどうなりますか?→ひずみや収縮により格子が変化するかもしれません。
4件目 どうして TiO2-SiO2 系と Al2O3 という材料を選んだのですか?
5件目 <100> <110> <111> 以外の方向では電磁波は漏れると考えられますか?
加熱により格子間隔が変化するとどのような影響がありますか?
講演3での質問の要旨
1件目 思いがけない発見を見逃さないようにするために最も重要なことは何ですか?

【JFCC 見学会】

JFCC の研究員の皆さんにお世話をしていただき,JFCC 内の見学ツアーが行われました。 山口氏の電子ビーム蒸着装置とその装置により形成された耐熱コーティング材料, 情野氏の燃料電池の電気特性評価装置, 森氏のメンブレンリアクターのための水素ガス分離, 福永氏の透過型電子顕微鏡施設などの大型装置を見て回りました。 JFCC の皆様,どうもありがとうございました。


【意見交換交流会】

 JFCC 食堂

活発な議論が行われました。
またベスト質問賞の授賞式が行われました。


【担当】

加藤 丈晴(JFCC)

[→ 参加者アンケート結果] [→ 開催報告] [→ 開催案内

2006年03月10日