東海若手セラミスト懇話会
若セラ Web デザインについて
ポリシー(基本方針)
Our Policy for Web-Design

Web デザインについて

東海若手セラミスト懇話会


基本的な方針

以下の方針(ポリシー)で Web のデザインをしようとしています。 ただし,強いこだわりを持っているわけではありませんし, 方針を変更する可能性もあります。


デザインのために労力をあまりかけないこと

なるべくデザインにかける労力を少なくすることを優先します。 Web のデザインは凝り始めるといくらでも時間がかかってしまいます。 われわれ(東海若手セラミスト懇話会運営委員)の本来の仕事は研究開発教育などですし, 重要なのは見栄えよりも内容ですから, 当面はなるべく少ない労力で 「それなりの見栄えがするページ」 を作れれば良いとします。

ただし,たとえば MS-Word のようなワードプロセッサの出力をそのまま用いることについては, やや消極的に考えています。 これは,ワードプロセッサが出力する HTML から若セラ Web サイトのポリシーに合うデザインを得るためには, むしろ余計な労力が必要となるからです。


単純な論理でコンパクトにまとめること

ネットワークの通信速度は日々向上しているのですが, それでもユーザにとって好まれる Web ページの要素で最も上位にランクされるのは, 「早く表示されること」だという調査結果があるそうです。 このために Web ページの内容をなるべくコンパクトにして, Web ページの記述 (HTML 言語) についての論理的な構成をなるべく単純にすることは効果があります。

トップページにアニメーションなどを入れている Web サイトは多く見かけますが, このことで好感を持たれることは少ないと思います。


特定のブラウザの使用を要求しない

特定の Web ブラウザの使用を要求する Web ページもありますが, 普段そのブラウザを使っていない人から強い反感を受けるのは目に見えています。 若セラ Web サイトの主要なページは, Mac OS X 用のブラウザである Safari を使ったときに 見た目が良くなるようにデザインしていますが, Microsoft Windows 上で Netscape Navigator や Internet Explorer を標準設定で使っても, 「それなり」の見た目が得られるようにバランスをとっています。 また,若セラ Web サイト上の多くのページは論理的な構成が単純なので, 携帯電話のブラウザで見ることができるものも多いようです。


ユニバーサル・デザインの採用とアクセシビリティの配慮

高齢者や障害者にとって使いやすいデザインは, ふつうの人にとっても使いやすい場合が多く, 多くの人に機能的で美しいデザインとして映るということ(ユニバーサル・デザイン)は, Web のデザインにもそのままあてはまるようです。

特に Web デザインではアクセシビリティ accessibility に配慮する必要があるとされています。 これは目の見えにくい人や手の動かしにくい人でも使えるようにするということだと思いますが, そのような配慮がされていれば,普通の人でも見やすいし操作しやすくなるはずなのです (実際にはブラウザがちゃんと対応していないのでその通りにはならないのですが)。

若セラ Web サイトの主要なページではユニバーサル・デザインを採用し, ブラウザの設定によって 表示される文字のサイズやフォント,文字色や背景色をユーザが自由に変えられるようにしてあります。 ウィンドウの幅を狭くしても横方向には内容がはみ出さないので, 可読性に優れ,内容の参照が容易です。 標準の配色を視覚障害者にとっても見やすい配色にすることによって, 健常者にとっても見やすい配色になっています。

日本語 Web ページのユニバーサル・デザインについては 「JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針」 という JIS 規格に規定されており,これに従うようにしています。 この規格に対応しているかチェックをするための WebInspector というソフトウェアが 富士通の Web サイト から無償でダウンロードできるので, これを使って適宜チェックをかけています。 このソフトウェアを使って, 若セラ Web サイトのトップページ のチェックをすると, 問題点は1件も指摘されず, 「すべてのチェックをクリアした優秀なページである」という評価を受けます [→チェック結果。 同じソフトウェアを使って トヨタ自動車の Web ページ をチェックすると問題点が 72 件指摘されますし, 東京大学の Web ページ をチェックすると問題点が 66 件指摘され, いずれについてもチェックをクリアするには相当修正しないといけないようです(2005年7月11日現在)。

若セラ Web サイトのデザインがいかに優秀であるかがわかります。

ただし,この WebInspector を使って 富士通の Web サイト をチェックすると(修正の必要がないレベルだそうですが) 問題点が合計 9 件指摘されてしまう(2005年7月27日現在)ので, 問題点の件数自体にはあまり意味がないのかもしれません。


ルールやマナーに気を配ること

Web デザインに関するルール(約束事)やマナー(作法)とされていることにも, 気を配るようにしています。 もちろんルールやマナーが常に合理的なものであるとは限りませんし, わずらわしい場合もあることは否定できないのですが, ルールに合わせるための負担は大したものではありません。

HTML の文法をチェックをするサービスを提供している Web サイトに
Another HTML-lint gateway
があります。 このサイトを利用して トヨタ自動車の Web ページ をチェックすると「がんばりましょう」 というメッセージとともに 114 個 のエラーが指摘され得点は -44 点になりました。 一方 東京大学の Web ページ は 92個のエラーは指摘されますが, 軽微なエラーが多く得点は 81点となかなかの高得点で 「よくできました」と評価されます(2005年7月24日現在)。 前述の 富士通のページに対する評価はエラー数 112個で得点 75点, 「ふつうです」というものです(2005年7月27日現在)。 いずれのサイトも現実の Web ブラウザで表示できますし, Web ブラウザが必ずしもルールに従って設計されているわけではありませんから, むしろ高いレベルで理念と実用性のバランスをとっているのでしょう。 東海若手セラミスト懇話会トップページは HTML 文法に忠実にしたがっているので, 文法エラーは指摘されず, 得点は 100点で「たいへんよくできました」という評価が得られています。 [→文法チェック結果

若セラ Web サイトのデザインはルールやマナーとされていることにも対応しています


2006年05月26日

井田 隆